「マグロ漁船」と聞くと、あなたはどんなイメージを持っていますか!?
「借金が返せない奴がヤクザに無理やり乗せられる」「1年間は戻ってこられない」「超ブラック重労働でキツイ」など、あまり良いイメージではないのが大半でしょう。
というか、イメージ最悪なのではないでしょうか。
しかし、「物凄く稼げる」そんな印象がありますよね!?
でも、一体どれくらい稼げるのかでしょうか!?
そして、どれぐらいキツイのか!?
マグロ漁業の実態は、意外と表に出てこない閉ざされた世界になっています。
今回は、マグロ漁船に乗ると一体どれくらい稼げるのか!?
いったいどれだけキツイのか!?
など、知られざるマグロ漁船の真実と闇をご紹介します。
マグロ漁船は2種類
実は、マグロ漁船には2種類あるのです。
近海で短期間の漁業を行うのを「遠洋マグロ漁船」と言います。
これに対し、一度海に出たら1年間は戻ってこられない漁業を「遠洋マグロ延縄漁船」と言います。
遠洋マグロ漁船は、期間が短いので、当然ながら高収入は望めません。
世間的に言われる高収入のマグロ漁船は、遠洋マグロ延縄漁船を指します。
ズバリいくら稼げるのか
少し前までは、一度海へ出ると1,000万円は稼げたと言われました。
ところが現在は、その半分の500万円前後が相場となっています。
なぜこんなにも収入が下がってしまったのか!?
それは、マグロ漁船の世界でも他の業界と同じように、人件費削減が行われています。
つまり、人件費の安い外国人を雇うようになったのです。
国が豊かでない途上国の外国人なら、年収500万円は一緒暮らせる程の大金になります。
そのため、途上国の労働者は、とにかく一生懸命働いてくれます。
近年では、日本人の乗員はほとんど乗らなくなり、途上国の労働力に頼っているのが現状です。
また、年収が昔の半値になっていることから、マグロ漁船に乗りたいという日本人が激減しているのです。
労働内容はやはり過酷
ひと昔前は、「借金返せないならマグロ漁船に乗せるぞ!」という脅し文句を言われるほど、マグロ漁船の労働は過酷を極めます。
延縄(はえなわ)を仕掛けるのにかかる時間は5時間以上の超重労働です。
さらに、仕掛けた延縄を回収するのにかかる時間は、なんと倍の10時間以上にもなるのです。
ですので、1日の労働時間は15時間以上が当たり前の、超ブラック労働なのです。
また、陸上とは違って、海の上という特殊な環境ですので、肉体的にも精神的にも過酷な環境になります。
当然ながら、豪華客船のような快適な船ではなく、一歩間違えば海や放り出されるような船です。
労働時間も長いわりに楽しみも何もない船の上で、1年以上も働き続けなければいけません。
想像するだけでも、ゾッとするような労働環境と生活環境ではないでしょうか。
ホームシックになっても帰ることは絶対出来ません。
マグロ漁船よりもっと稼げる方法が存在する
マグロ漁船では思ったよりも稼げないと、がっかりしているあなたに朗報です。
実は、高収入を得られる漁業が他に存在いします。
それは、マグロ漁船ではなく、「カニ漁」です。
それも国内ではなく、あの有名な「ベーリング海峡」というアラスカと東シベリアの間にある海峡での「カニ漁」です。
このベーリング海峡は、「低気圧の墓場」と呼ばれていて、カニ漁全盛の時期には、マイナス10度の環境になります。
誤って海に落ちたら、どんなに屈強な人間でも3分で絶命してしまう、世界で最も危険な海域でのカニ漁です。
気になる年収ですが、日本近海のカニ漁業では、たった3ヶ月の労働で1,500万円稼ぐ事ができます。
日本近海はベーリング海ほどではないものの、漁の途中で死亡事故が発生する事もある危険な環境です。
そして、最も過酷なベーリング海峡のカニ漁業は、なんと年収1億円です。
宝くじを買うよりも確実に、一攫千金が狙えるのです。
最後に
如何でしょうか。
マグロ漁もカニ漁も、物凄く過酷な環境で働いてくれる人たちがいるからこそ、私たちは美味しいものを食べることができるのです。
もしも、マグロ漁業で借金返済を考えている場合は、カニ漁へ変更する事をおすすめします。
最後まで読んで頂き、誠に有難うございました。