今回は、サラリーマン不動産投資家の為のADについて解説します。
不動産業界におけるAD「広告料」とは!?
ADはadvertisementのことで広告料を意味します。
不動産投資で言われるADは、賃貸不動産業者へ支払いする、広告料の事を指します。
賃貸サイトに広告を載せたり、賃貸のチラシに広告を載せるなど、広告活動をしたことへの報酬として、賃貸不動産業者へ支払いします。
AD「広告料」は広告費として使われていない!?
賃貸不動産業者は、賃貸の契約を締結できれば、仲介手数料を受け取る仕組みとなっています。
しかし、賃貸物件が過剰供給となっている現在では、広告料という名目で特別な報酬を賃貸不動産業者へ支払うことで、自身の物件を優先して客付けしてもらえるよう、差別化を図る手数料として慣習化されています。
広告料の形として、賃貸不動産業者の自社Webサイトへ掲載程度はされている程度となっています。
高いAD「広告料」は効果あり!?
「空室期間を短くしたい!」
「入居者を早く見つけたい!」
といった理由から、仲介業者へやる気をださせるために、AD「広告料」を多く支払うオーナーもいます。
しかし、本当に高い広告料を設定すれば、空室期間を短くできるのでしょうか。
客付けしやすい物件であれば、賃貸不動産業者の営業は、自身の売上ノルマがあるので、広告料の高い物件を優先して客付けするよう動きます。
しかし、あくまでも客付けしやすい物件である事が条件となります。
高い広告料を設定したとしても、客付けしづらい物件の場合は、賃貸不動産業者の営業は紹介もしない事が多いです。
なぜかと言うと、いくら賃貸不動産業者の営業が、お客さんへ物件を紹介しても、契約できない物件であれば時間の無駄になるからです。
そのような物件を紹介するのであれば、客付けしやすい物件を紹介して、確実に売上を上げるのは当然の判断だと言えます。
また、高い広告料を設定して客付けしても、広告料が大きな支出にとなり、回収までに長い期間が掛かるってしまっては、空室期間が長い状態と変わりません。
支出と収入のバランスに気をつけて、有効なAD「広告料」設定を心がけましょう。